脳や脊髄は中枢神経と呼ばれ、身体をコントロールする司令塔のような存在です。
脳や脊髄の表面には、髄膜という膜があります。厳密にいうと硬膜、クモ膜、軟膜の3つがあり、三層構造になっているのです。よく聞かれる「クモ膜下出血」というのは、くも膜と軟膜の間で出血が起こった状態です。
これらの膜の間には、脳脊髄液という液体があります。この液体の役割としては、脳脊髄に水分を与えていたり、中枢神経を守るための緩衝材のような役割をします。脳脊髄液は脳で産生され、脊髄のほうへ循環したのちに、静脈かリンパへ還流していきます。
脳脊髄液減少症は、何らかの原因で脳脊髄液が少なくなっていることを指します。特に多く見られるのは、髄膜の一部が破れたような状態になり、そのために脳脊髄液が漏れてしまっている状態です。
脳脊髄減少症に至る原因
①髄液の産生低下
脱水症状で起こることがある。この場合、水分を摂取していると症状が改善する。
②髄膜が裂けてしまい、髄液が漏れている
ムチ打ち、交通事故、スポーツ外傷などで起こる。
③特発性
特に思い当たる事故や怪我もなく起こる。自然に髄膜が裂けているなど。
脳脊髄液減少症の主な症状
・頭痛
・めまい
・耳鳴り
・ふらつき
・視覚障害
・肩こり
・首の痛み
・手の痺れ
・背中の痛み
・腰痛
・坐骨神経痛、足の痺れ
など
脳脊髄液減少症の訴えで最も多いのは、横になってるときは比較的調子がいいが、立っていたり起きているとつらいというものです。これは起立することで髄圧が下がり、髄膜が裂けている部分からの流出が多くなるためと考えられます。
またブラッドパッチ療法を受けたあとでは、癒着による痛みや運動制限が出やすいようです。ブラッドパッチ療法は、自分の血液の成分で髄膜が裂けている部分を修復する治療ですが、その部分が癒着を起こすために痛みや動かしづらさが出てきます。
リガーレカイロプラクティックでは・・・
脳脊髄液減少症で、髄液が漏れていることが確認できる場合には、アジャストメント(矯正)は禁忌で受けてはいけません。関節音が生じるくらいの矯正は髄膜の傷をより深くする可能性があるためです。
カイロプラクティックによって、身体に起こっている痛みやつらさはある程度改善できることも多く見られます。治療法としては、瞬間的な圧を加えるような矯正を行わずに、ゆっくりとした動きを用いた関節の調整や、ブロックを用いて行う調整、筋肉に対する緩和を行っていきます。
なお、ブラッドパッチ療法を受けた方の場合、術後1ヶ月くらいは間を空けてからのほうが無難かと思われます。




