テニス選手に多く見られる障害として、肩の痛みがあります。これはラケットを振る動作で痛めてしまうのです。テニスでの肩の障害について説明していきます。
テニス肩の場合、野球肩とほぼ同じ原理で痛めてしまいます。野球の場合、ポジションにもよりますがほぼ一定のフォームから投球しますが、テニスの場合サーブ、フォアハンド、バックハンドで筋肉の使い方も変わる上に、痛め方も変わります。しっかりと生体力学的に肩関節の動きを解析して治療しないと、なかなか効果が出ていきません。
テニス選手に見られる主な肩の障害
・インピンジメント症候群
インピンジメントは、「挟み込み」という意味です。これは肩の筋肉が肩関節に挟み込まれるような状態になって痛みを起こしてしむものです。肩関節は外転90度くらいに最も関節内部が狭くなり、それに捻りが加わることでより挟み込みが強くなってしまいます。それに加え、肩関節の変位があるとより負担がかかり挟み込みが強くなってしまいます。よく見られるのは、肩関節の前方変位です。
テニスの動作では、ボールをインパクトする直前あたりでこの障害が起こりやすいです。さらにスピンをかけようとして肩に無理な捻れを加えるとこの障害が起こりやすい傾向があります。
・上腕二頭筋腱炎
上腕二頭筋の腱は、肩の前側にある細いトンネルを通ります。ここのトンネルの部分で過剰な摩擦が起こり炎症を起こしてしまうことがあります。この状態を上腕二頭筋腱炎といいます。
上腕二頭筋はラケットを振る動作でインパクトの瞬間あたりに最も強い力がかかります。無理なフォームや肩の変位がある状態でラケットを振っていると、上腕二頭筋が過剰使用(オーバーユーズ)の状態になって痛みを起こします。この障害では、肩の前側に痛みを感じ、ボールをインパクトする瞬間あたりに強い痛みを感じることが多いようです。
・肩後部の筋肉の痛み
サーブやフォアハンドでは、ラケットを振りぬいてフォロースルーのときに肩後部の筋肉が強く引っ張られます。このときに牽引力で筋肉を傷めてしまうことがあります。
またバックハンドの場合は、逆に肩後部の筋肉でパワーを出すので、痛めてしまうことがあります。主に棘下筋や大円筋、広背筋などを痛めます。
この場合、フォアハンドでは痛くないが、バックハンドでは痛い(もしくはその逆も)などと感じることがあります。これは筋肉の痛め方による違いで起こっています。
・関節唇損傷
関節唇は、関節の表面を覆っている軟骨のようなものです。肩関節の障害の中では最も重く、ここが損傷すると治りにくい傾向があります。ひどい状態では手術の適応になることもあります。
リガーレカイロプラクティックでは・・・
テニス肩といってもどこをどのように傷めているかによって治療法や予後も変わっていきます。そのため、どのような動作で痛いのか?どこが痛いのか?などを確認し生体力学的に痛みを分析していきます。
肩関節の動きを促すテクニックや、筋肉の緩和、物理療法などを組み合わせて治療を行い、より早く痛みが改善するようにしていきます。





