- 2012年2月17日 11:38
- 手の痺れ、腕の痺れ、腕の痛み | 首の痛み
1年前に頚部の痛みと手の痺れが始まり、整形外科で第5/6頚椎椎間板ヘルニアの診断を受ける。首が痛みで全く動かせない状態で、神経ブロック注射による保存療法を2ヶ月間受け、徐々に痛みは改善した。
最近になり、また首の強い痛みが再発し、同時に左手親指付近にざわざわとした痺れを感じるようになった。首を動かすと後ろ側に強い痛みがでるため、容易に動かすことが出来ない。また、その首の痛みと同時に左手親指の痺れが出現する。仕事で動き回るためつらい。
慢性的に肩こりがあり、頭を締め付けられるような重い頭痛がある。当サイトの症例報告を見て、リガーレカイロプラクティックに来院。
第5、6頚椎付近の筋に強い圧痛を確認。
頚部の可動域検査において、右を振り向く動作以外のすべての動きに伴い愁訴の首の痛みと手の痺れの誘発を確認。特に頚部を前・後・左に倒した時に著しい可動域制限を認める。
可動域検査は自動運動・他動運動ともに実施されたが、首の痛みの誘発方向と角度は同様であった。
頚椎圧迫テスト陽性。特に左側屈は約10°で首の痛みと左手の症状が誘発された。
第5、6頚椎付近に強い圧痛。
左手の神経学検査は、皮膚感覚・筋力共に正常。
立位姿勢は左肩が上方・前方に変位し、右の骨盤が屈曲して上方変位している。
1回目:
痛みの誘発のない範囲内で、第5/6頚椎の関節の可動性を増加させ、関節機能の向上を図る。
頚部の前面の筋(斜角筋)と、大胸筋、肩甲骨の運動に関わる筋群等に対し緩和操作を行い頚椎への負担が軽減するよう上半身の筋肉バランスを整える。
施術後、首の動きに伴って誘発されていた首の痛みと手の痺れが消失。首を後ろに反らせた時の第5/6頚椎後方に出る弱い痛みに限局された。
2回目:
1週間後の来院。前回施術後から今回まで、手の痺れは前回の施術以降一切再発しなかった。首の動きで若干肩の痛みが出る状態。
前回と同様の施術に加え、頚椎に対して軽い矯正を行った。また、骨盤の可動制限を矯正して立位のバランス改善による頚椎の関節への負担軽減を狙った。
治療後、首を左に回した時の左肩の弱い痛みは残るが、その他の症状は消失したまま。
3回目:
首の症状が安定してきたため、以降は施術間隔を広げて頚部のケアを継続しながら姿勢全体のメンテナンスへ移行。
担当 佐々木 コメント
以前あったというヘルニア症状の再発の可能性もリスクとして考慮に入れなければいけませんが、この症例の場合は左手の痺れの部位の典型的な末梢神経障害の所見(感覚のマヒや、手に力が入らないなど)がみられないことから椎間板の膨隆による頚部神経根圧迫が直接的な原因ではないと考えました。手の痛みは神経根圧迫以外にも、首の筋肉や関節の痛みの放散痛が手の痛みとして感じられることもあります。
頚椎の上方からの圧迫するテストによって症状の増幅を認めたため、頚椎椎間板、もしくは頚椎の椎間関節と呼ばれる関節周囲の機能障害による痛みを考慮すべきですが、この方の場合は、誘発された症状および上記の手の痺れの神経学的パターンから、椎間関節の機能障害を優先して施術に当たりました。
施術への反応も良く、早期に改善がみられた症例でした。
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